官民一体でGXを実現する。目標が大きいほど、挑戦は楽しい。
官民一体でGXを実現する。目標が大きいほど、挑戦は楽しい。
事業推進第二部 小場 和樹
デジタルでは築けない信頼関係
誰も取り組んだことのない技術やサービスの創出に挑む事業者と志を同じくし、ファイナンスの力を活用して事業者とともに脱炭素化に取り組み、日本経済を変えていく。そのダイナミズムに携わる喜びこそ、私がJICNで働く原動力です。現在、私は事業推進第二部で地域における脱炭素化ビジネスを支援しているほか、事業推進第一部も兼務し、大企業が主導する案件やスタートアップ企業への支援業務にも従事。各案件の主担当であるディレクターとして、社内外の利害関係者との連絡や調整、支援決定・契約業務を行っています。当機構が手がける支援業務は、投資によって利益を得るだけでなく、事業者や地域が抱える課題を解決し、ひいては日本経済を発展させるという政策的な使命を担っています。事業者に寄り添って課題の解決策を探るためには、彼らと「直接会う」ことが不可欠です。案件の組成時から面談を通じて議論を交わし、必要に応じて改善のアドバイスを行いながら一つひとつプロジェクトを遂行していくこと。どれだけデジタル化が進んでも事業を動かすのは生身の人間だからこそ、私たちは必ず現場に足を運ぶのです。
リスク性資金の供給によって
民間投資を活性化
例えば、上下水道のような大規模インフラに頼らず、建物単位で排水の再生•循環利用を可能にする小規模分散型水循環システム。あるいは、温室効果ガス排出量の算定・開示・削減を支援するクラウドサービス。当機構は創設以来、すでに複数のスタートアップに対する出資を決定しています。創業間もないスタートアップにとって、資金調達を行う上で重要なのは信用です。投資家にとって与信判断材料が少ない新興企業に対し我々が優先株出資や劣後ローン等のメザニンファイナンスにより事業リスクを取って支援することは、国がその事業に意義と可能性があると確認したことを意味しており、民間投資の活性化を促す効果が期待されます。また、投融資を通じて蓄積されたノウハウを別の事業者や自治体に還元していくことで、次なるイノベーションが生まれるヒントになるかもしれません。脱炭素化社会の実現という前例のない課題への挑戦は一筋縄ではありませんが、日本の最重要政策課題の一つであるGX(グリーン・トランスフォーメーション)に携われることは大きなやりがいです。この醍醐味を分かち合える仲間との出会いを心待ちにしています。